怖さ ★
ストーリー ★
グロさ ★★
原題:Night of the Hunted
公開:2023年
制作:アメリカ・フランス合作
時間:95分
製作:アレクサンドル・アジャ『ハイテンション』『ヒルズ・ハブ・アイズ』
監督:フランク・カルフン『マニアック』
脚本:グレン・フライアー、フランク・カルフン
キャスト:
カミーユ・ロウ
モナイア・アブデルラヒム
アベ・アンデルセン J.
ジョン・ビーラー
ブライアン・ブライター
ブレンダ・ヌネス
アレクサンダル・ポポヴィッチ
あらすじ:
製薬会社フィンザーでSNSマーケティングを担当するアリスは、不倫相手である同僚との密会後、深夜に夫のもとへ家路を急いでいた。その途中、人里離れたガソリンスタンドに立ち寄るが、従業員の姿は見あたらない。仕方なく店を出ようとした瞬間、突然どこからか銃弾が飛んできてアリスは腕を負傷し、彼女を心配して店に入ってきた不倫相手が射殺されてしまう。スマートフォンも撃ち壊され助けを呼ぶ手段はなく、スナイパーの目的すらわからないまま、悪夢のような一夜が幕を開ける。
(C)2022 – GETAWAY FILMS – CINESTESIA

👤こんな人におすすめ
-
閉鎖空間の密室サバイバル系が好きな人
-
物理的より心理的な緊張に惹かれる方
-
スナイパー系のサイコホラーに興味がある人
-
政治的台詞よりも演出や空間構成に注目したい方
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以後ネタバレを含みます。
この作品。

(C)2022 – GETAWAY FILMS – CINESTESIA
「神はいない」と書かれた看板の影から銃をぶっ放してきます。
めちゃくちゃ語るタイプの犯人で
どうやら反ワクチン陰謀論界隈の住人+
仕事を解雇されて医療費を払えなくなって鬱憤が溜まっている様子。
語りの中で
犯人像の色々な可能性を挙げてくれていた👇
「どう思う?
俺は旦那の手先か?君を寝取られたんだよな
あるいは俺は元同僚?君の策略で首になり蹴落とされた男か
あるいは、
差別主義者か
不遇分子の憂さ晴らしか
あるいは君が
嘘と強欲さで踏みにじった男か
子供を亡くして苦しんだ父親か
あるいは、
ダメになっていく国でボーっとするのに飽きた男か
あるいは、
コンベンションで目をつけて、思い知らせに来たか
あるいは、
これは単なる無差別な暴力事件で
きみはたまたま居合わせたのか・・・」
と。
(まあよく喋る犯人だこと)
なので、犯人を突き止めるうえで
以下の可能性が浮上。
可能性1 :知人
まず考えられるのは、主人公・アリスの周りの人間

(C)2022 – GETAWAY FILMS – CINESTESIA
夜のガソスタで偶然出会ったにしては
犯人はアリスの素性を分かりすぎている・・・
・大手製薬会社に勤務していること
・2年で出世してマーケティング副部長をしていること
・コンベンションではなく、浮気相手に会いに行っていたこと
・主人公が子供を持つのが怖くて中絶したことがあること
真実を知っているうえでの、誘導尋問みたいな部分もあった気がするので
始めは、夫なのかなと思ってた。
もしかすると、最初にフルネームを名乗ったから
SNSで情報を調べながら会話していた可能性もある。
あと、アリスのみへの復讐にしては
無差別だし容赦なさすぎる。
可能性2 :アメリアの夫
犯人が一番最初に伝えた素性は、
自分は、「アメリア(ガソリンスタンドの店員)の夫で
浮気をされたので殺した」だった。
しかし、後からガソリンスタンドを訪れた男性が、
「それは違う」と否定。

(C)2022 – GETAWAY FILMS – CINESTESIA
彼は、夜勤の配達の仕事をしていて
よく店に寄ってアメリアと話すとのこと。
少しアリスから話を聞いただけで
犯人がアメリアの旦那ではないと
きっぱり否定できたのは、なんでなんだろう。
(この男性は、携帯を取りに行って秒で死んだ)
それなりに長尺に使われていたのが気になった。
カゴの中にはガソリンスタンドの制服のほかに
本や、軍服姿の人物の写真なども入っていた。
「ヘンリー?」とトランシーバー越しに犯人に呼びかけたものの
犯人は「ヘンリーって?」と
どちらかと言えば”誰やねんそいつ”というニュアンスで返事していたので違う?
ただ、犯人はガソリンタンクに細工したり
店のシステムやバックヤードに慣れてる感じがしたので
店員であるヘンリーは、一番犯人像に近い気がする。
最後は、アリスが本当にたまたま被害にあった説。
犯人は、この現代社会に不満や鬱憤を抱えている赤の他人で
不運にも餌食になってしまっただけ?
この映画、私は
だと思う。
(すっごい遠くから)
SNSに載せてない部分を妄想で歪曲するやつ。
根拠もないのに我が物顔で否定してくるやつ、
理不尽な怒りを向けてくるやつ、
流れ弾を食らうやつ・・・
なぜこんなことをするのか?
目的はなんなのか?
明確な答えは示されないまま、
犯人も主人公も死んでしまう。
完全に視聴者に委ねる型考察映画。
犯人を、” 知人か他人かも分からない匿名の誰か ” と開き直って
SNSの具現化だと思って観ると、
また面白いかもしれない。
コメント 皆様のコメントでこの映画をより深く分析したい