『怪物』みんな、誰かの、怪物。【考察・感想】

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怖さ    ・
ストーリー ★★★★
グロさ   ・

公開:2023年
制作:日本 
時間:126分 
監督:是枝裕和
脚本:坂元裕二
キャスト
安藤サクラ
永山瑛太
田中裕子
黒川想矢
柊木陽太
高畑充希
角田晃広
中村獅童

あらすじ

大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した―。

©2023「怪物」製作委員会

 

 

 

映画館の予告で観た、「怪物だ~れだ」でゾクッとしたけど、別にホラーではなかった。

 

 

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怪物

・安藤サクラ

 

 

以後ネタバレを含みます。

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坂元さんの作品は、いつも登場人物の心理描写に奥行きがあって好きだなぁ。

 

子役たち、とくに依里役の柊木陽太くんの
親からの愛情不足具合からくる「いい子」ゆえの明るさ、
飄々とした演技、上手すぎる。

 

登場人物、一人ひとりの視点から話が進んでいき、
最初のうちは、何があったのかを掴み切れない。

それぞれの立場から見て初めて、

そういうことだったんだと納得する。

 

 

これ、現実すぎる。

 

みんな、必死で自分を生きている。

そしてみんな、それぞれの価値観を持っている。

それぞれの価値観は、相手を誤解するフィルターでもある。

 

決して”その人のすべて”ではない噂話と、
自分の価値観が混じり合ったとき、

人は誰かの怪物になってしまう。

 

そう強く感じた作品だった。

 

ラストシーン、
台風のシーンとはうって変わって晴れ晴れとした草原を走っていく2人。

 

2人が廃電車の中で夜を明かした後の、台風一過の晴れ間なのか。

電車ごと土砂にのまれた後の、天国の風景なのか。

 

依里「生まれ変わったのかな~」
湊「そういうのはないと思うよ」
 
どちらであろうと、2人は
変わらずに自分であり続けていくしかない。
 

コメント 皆様のコメントでこの映画をより深く分析したい

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