『生き人形 エリーゼの遊び相手になった代償』人形側の気持ちを味わおう【考察】

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怖さ    ・
ストーリー ★
グロさ   ★

原題:Para Elisa
公開:2012年 
制作:スペイン 
時間:75分 
監督脚本: フアンラ・フェルナンデス

キャスト
アナ・トゥルピン
オナ・カサミケラ
ルイサ・ガバサ
ヘスス・カバ
シェイラ・ポンセ

あらすじ

大学生のアナは、卒業旅行のためのお金が必要になり、ベビーシッターの求人募集に応募。指定の家に向かい、老婦人ディアマンティーナの面接を受ける。ピアニストだという老婦人は、コンサートの準備や練習で忙しい間、エリーゼの遊び相手になってほしいという。

 

 

 

原題『Para Elisa』は
『エリサ(エリーゼ)のために』という意味。
 
 

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以後ネタバレを含みます。

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金欠女子大生がベビーシッターのバイトに応募するが
その家の”ベビー”はほぼ同い年くらいの女性だった・・・

この家のベビーシッターとは、
この子の遊び相手のお人形になること。


まんまと罠にハマったアナは
お茶に薬を盛られ、樹液を飲まされ監禁されてしまう。


スペイン映画らしい、淡々とした残酷な暴力と
”説明より余韻重視”の不条理ストーリな映画でした😶

 

 

🔎 エリーゼがあんな風になった理由の考察

作中でほとんど語られなかった老婦人と娘の背景を考えてみます。

  1. 母(ディアマンティーナ)の過干渉・歪んだ愛情

    • 老婦人は元ピアニストで、自分の娘を“人形”のように扱って育ててきた可能性がある。

    • 社会から隔絶し、現実的な人間関係も与えず、「遊び相手=お人形遊びの延長」でしか他者と接させなかった。

    • その結果、精神的に成長できず、子供のような依存と狂気を持った大人になった。

  2. 音楽家としてのプレッシャー

    • エリーゼ自身も音楽教育を受けていたけれど、母の期待に応えられなかった説。

    • 才能を潰され、代わりに「生き人形遊び」でしか存在価値を確認できなくなった。

  3. 病的な精神疾患

    • 作中では明確に病名は出ないけれど、たぶん統合失調症や重度の依存性人格障害

    • ただ“精神疾患”として片づけるのではなく、「母と娘の閉鎖的な共依存関係の果てに生まれた異常」と解釈する方がしっくりくる。

  4. 観客を不安にさせる“空白”

    • 実際には監督があえてバックグラウンドを描かず、「分からないから怖い」という効果を狙った可能性

    • 説明不足というより、“解釈を押しつけない”演出

 

 


💭 結論

エリーゼは“母に作られた人形”。
自分の人格や意思を育ててもらえなかったから、大人になっても子どもっぽく残酷なおままごとにしか生きられない。
つまり、「アナを人形扱いする」ことでしか、彼女自身が“人間”として認められない状態だったのではないか。

最後、殴られて暗転しエンドロールを迎えた本作。
主人公が助かったのか、はたまたアナに殺されたのかも考察の余地が残される。
しかし、これは残酷なスペイン映画。きっと死んだことでしょう。

コメント 皆様のコメントでこの映画をより深く分析したい

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